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iPaaSが貴社のクラウド移行を躊躇させてはいませんか?

iPaaSは、クラウドへの移行を加速させる簡単な方法のように見えますが、移行には注意を払う必要があります。iPaaSを全面的に導入する前に、より広い視野で考えてみましょう。

1: ITの窮地を回避し、iPaaSのその先を考える

クラウド。それは非常にスケーラブルで、自動化され、無限の可能性を秘めています。

青い空。そして澄み切った水で人々を魅了する高山湖。その後、地平線に不穏な暗闇が広がり、一筋の稲妻が走る。

...そこに飛び込む準備は出来ていますか。

iPaaSを始めクラウドへの移行(クラウドジャーニー)を加速させなければならないというプレッシャーがあるのは、皆さん共通の課題かと思います。コスト削減、新サービスの迅速な提供と収益化、カスタマーエクスペリエンスの向上などを一挙に達成するために、誰もがクラウドへの移行を推進しています。しかし、アプリケーションの再実装、データの移行、IT部門の再教育などの複雑さは、決して小さなハードルではありません。

取り残されることへの不安や恐怖、非現実的な期待、顧客サービスの低下

移行を躊躇してしまうのは、あらゆることが不確実だからではないでしょうか?実際に行動が必要だとしても、いつ、どのように行動すればよいのか、時期が早すぎたり遅すぎたりしないか、リスクは高すぎないか、疑問だらけではないでしょうか?

以下は、多くの企業が経験していることです。

  • ITチームに常にかかるプレッシャー: 現在のリソースでは実現できない社内からの期待、そしてその期待に何とか応えなければならないという思いが相まって、不安の種は尽きません。
  • 取り残されることへの不安や恐怖:競合他社が、新しいアプリケーションやサービスを展開しています。もし自社がそれに匹敵する、または凌駕することができなければ、さらに後塵を拝することになります。
  • 顧客満足度の低下:一度失った顧客は簡単には取り戻せません。それも好調なときの話であり、市場が激動する中では、顧客満足はビジネスの存続に関わる問題になります。しかもその前に競合他社が顧客を奪いに来ます。簡単に言うと、現在のFortune 500企業の40%は10年後には存在しないと言われています。貴社はその一社にはならないでしょうか?それとも生き残るための対策をとっていますか?

順調なときでさえ、クラウドジャーニーを遅らせてしまう落とし穴にはまるような状態になる可能性もあります。ほんの少しうまくいかないだけで、ITスタッフがその穴につまづいて窮地に陥り、事態が悪化する可能性もあるのです。米国のCleo社 は2021 年、インテグレーションの不備により年間100万ドルの損失を被る企業が40%増加したと報告しています。

インテグレーションの不備により、年間100万ドル以上の損失を被る企業が40%も増加

- 2022年市場レポート: Cleo社の調査

クラウド移行のメリットは確かに有りますが、リスクは隠される傾向にあります。しかし、市場の多くの企業が「iPaaSを導入すれば心配ない」と言います。しかし、問題は解決した、とは言いきれません。

そのiPaaSはAPIやB2Bのインテグレーションを実行できますか?
もしそうでなければ、iPaaS業界の罠にはまってしまう可能性があるのです。

当社は、iPaaS(インテグレーションプラットフォーム アズアサービス)は素晴らしいアイデアだと考えていますし、実際に良いインテグレーションプラットフォームです。しかし、コスト増につながる選択ミスを避けるために、iPaaSを購入する購買担当者の方に伝えておくべきことがあります。インテグレーションプラットフォームをクラウドに導入もしくは iPaaSと言われているソリューションを採用するだけにとどまらず、その先を見据えて考えてください。インテグレーション戦略では、B2B インテグレーションや API連携も扱い、ハイブリッド環境もカバーする必要があります。これが何を意味するのかを理解するために、さらにこの先をお読みください。

2: なぜ不安を感じるのか

クラウドは有望で強力な環境ですが、不安やストレスを感じさせるというのは、直感的に相いれないことのように思えます。しかし、その懸念は、重大な結果をもたらす明確なリスクに基づいています。

その最たるものが「これまでと同じやり方ですべてを行う」という罠です。今のやり方でうまくいっているとしても、現状維持のためだけにITリソースへの要求が増え続けることは戦略的な行き詰まりを招くため、より広い視野で考える必要があります。

直面する問題を以下に示します。

SaaSアプリの急増

SaaSアプリが至る所で増加していることはご存じでしょう。それらはバックエンドシステムと連携されていないため、データサイロと戦略的なビジネスの可視性の問題がさらに急増しています。このような状況が持続不可能であることには、お気付きなのではないでしょうか。しかし、どのようなきっかけで全体が停止してしまうのか、また、それがいつなのかは分かりません。

従業員数200〜500人の平均的な企業では、約123のSaaSアプリケーションを利用しています。

- Martechtoday.com

SaaS アプリケーションは、特定のビジネス目標に対しては迅速で短期的な解決策となりえますが、メンテナンスから既存のワークフローやプロセスとのインテグレーションまで、一連のIT 要件が残ることになります。これは、ITバックログを増やし、成長に必要なイニシアチブをさらに遅らせることになります。そして成長の余地は、やがて失われます。

新しいテクノロジーには新しい専門知識が必要

競合他社が次々とクラウドジャーニーを進めていくのをただ眺めているだけでは、至る所で提供されている最新のインターフェースや、オムニチャネル体験、目を引く新サービスへと、自社の顧客が一人、また一人と流れていってしまいます。

API主導のセルフサービスアプリケーションや、顧客向けツールを迅速に作成して展開できる機能は、競合他社と直接対決する上で、最低限必要なものです。

ハイブリッドインテグレーションは前進するために極めて有益な方法ですが、時間がかかりすぎる場合は別です。また、間違ったソリューションにすぐに飛びつくのもよくありません。マルチユースケース、マルチクラウド、マルチペルソナ、マルチ展開の強力なソリューションで、すべてを統合して顧客に安心を与えることができなければ、傍観者として座っているのと同じことです。要するに、顧客は最新のつながりのある容易なエクスペリエンスを期待していますが、その期待に応えるために必要なDXはますます複雑になり、絶えず変化するニーズに対応することはより困難になっているのです。今日の一歩の間違いが、将来の競争力に永続的な影響を与えるおそれもあります。高速で常に変化し続けるこの世界で競争できるように、顧客、パートナー、従業員が期待するエクスペリエンスを創出するには、よりスマートな意思決定を迅速に行わなければならないのです。

将来を見据えたインテグレーション/クラウド移行戦略の不足

ビジネスの変革には、時間、労力、リソースが必要です。また、すでに多額の投資をした貴重なIT資産とアーキテクチャも無駄にはできません。

戦略に関して行うべき決定は、ときに混乱を招くことがあります。

たとえば、マイクロサービスとAPIはそれぞれ、新しいデータを収集したり、すでにあるデータを使用して新しいことを実行したりするための画期的な方法を提供します。しかし、これにはコンテナやクラウドセキュリティ、フェイルオーバーなどの運用上の課題に関する専門知識が必要です。完全に自動化されたDevOpsライフサイクルなしでは、ありえません。また、将来を見据えたインテグレーションとクラウド移行戦略がなければ不可能です。

3: ハイブリッドアプローチのイノベーションで連携を再考する

ここで朗報です。iPaaSを検討する際にあれこれと迷うことがあっても、探し方次第で具体的な答えが見つかります。つまり、問題を解決できる具体的なソリューションは市場に存在するということです。

それは、レガシー&クラウドのハイブリッド連携、効果的な自動化、スマートなデータパイプラインによるデータ連携、強力なB2B機能、そして、APIセキュリティと、これらの重要なソリューションを確保して新たな収益源をスタートさせるイノベーションです。

こののようなソリューションに焦点を当てれば、そのすべてが実現します。

1. データの分断やアクセス不能を防ぐ

データソースがどこにあろうと、何を実行していようと、すべてのデータソースへの簡単で信頼性の高い接続性が必要です。つまり、SaaSアプリ、レガシーアプリ、メインフレームアプリ、カスタムアプリなど、思いつく限りのさまざまな種類のクラウドにあるデータを意味します。

アプリケーションからIoTデバイスまで、あらゆるものを連携して自動化することで、ビジネスプロセスをより効率化できます。また、どんなスタートアップ企業よりも俊敏な企業になれます。iPaaSは、データの同期とインテグレーションの自動化、データサイロの排除、データへの容易なアクセスと可視性の向上により、ビジネスプロセスとワークフローを迅速化します。

その結果、より良いインサイトを得て、より良いビジネス上の意思決定を行えます。ただし、適切なiPaaSというのは、ビジネスユーザーとITの両方のために構築されているものです。つまり、ITバックログを増やすのではなく、緩和させることができます。また、貴重で優秀な開発者の時間(およびコスト)を、達成感の得られない単調な作業に費いやす代わりに、イノベーションに充てることができるのです。

2. ITとビジネスの共同イノベーションパートナーを実現する

競合他社が低価格で市場に参入してくる中、新サービスやアプリで迅速に対応し、顧客満足度を上げて顧客離れを防ぐ必要があります。これを同じチームにいつも頼っていると、ITバックログが際限なく増えてしまうことになります。しかし、最良のiPaaSとハイブリッドインテグレーションソリューションは、インテグレーションを誰にでも平等化することで、収益性の高い前向きな道筋を示します。

開発者とインテグレーションスペシャリストは、JavaとFLOWロジックで高パフォーマンスの高度なサービスを構築できるようになります。そして、ビジネスユーザー、アプリケーションチーム、SaaSスーパーユーザーは、ドラッグ&ドロップのユーザインターフェースで、高度なサービスと構築済みコネクタを使用して、自動化されたワークフローを作成することが可能になります。

そのため、開発者が完全に制御しながら作業に徹することができ、さらに技術者以外のユーザーが、ノーコードで連携を簡単に作成・維持できるようなソリューションを見つける必要があります。技術者以外の誰もが簡単に連携作業を行えるようになれば、サービスを増やし、顧客満足度を向上させ、ITバックログを軽減し、競争優位性を高めることができるのです。

3. 形式や場所を問わず、すべてのデータから価値を解放して、取り入れる

データ分析は、今日の市場において必要不可欠です。企業がプロセスを改善し、優れた顧客サービスを提供し、競争力を高めるために役立ちます。データは、SAP のような内部アプリケーションから、交通や天気などの情報を追加する外部サービスに至るまで、あらゆるところに存在しています。今日、アプリケーション連携データ連携の境界線は、企業が膨大な量の情報を取り込み、分析しようと奮闘する中で、融合されつつあります。非常に多くのデータがさまざまな形式で色々な場所に存在するため、その管理は困難で時間がかかります。そのため、企業には、アプリケーション、データ、API、IoT、プロセスなど、連携に必要なあらゆる側面をカバーできる強固で包括的なプラットフォームが必要です。さらに言うと、ハイブリッド環境やマルチクラウドアーキテクチャ間のデータ連携を強化するために必要なスマートデータパイプラインを構築・実行でき、分析、AI/機械学習、スマートアプリケーションのための最新のデータエコシステムを強化する装備が十分に整っているプラットフォームであるべきです。

最も包括的で将来を見据えたiPaaSにより、オンプレミスアプリケーション、データストリーム、SaaSアプリケーション、レガシーデータストア、クラウドデータプラットフォーム間を移動するすべてのデータを活用し、処理を実行できるようになります。

4.段階的かつ戦略的なDXをサポートする

大事なことは、デジタル化に後れを取らないようDX推進を急ぐあまり、基幹システムを置き去りにしてしまわないようにしましょう。また、短期的な利益のためにポイントツーポイントのSaaS連携を十分に検討せずに導入すると、その代償として断片化が進んでしまうことがあります。

最良のハイブリッド連携ソリューションでは、貴重な顧客データへの再利用可能なアクセスポイントを作成できます。また、適切なiPaaSを使用すると、戦略的かつ段階的にクラウドに移行できるため、適切なペースでモダナイズを進行して、コアビジネスの利点を損なうことなくイノベーションを推進できます。

iPaaS は、オンプレミスだけでなくクラウドでも動作する、統一されたハイブリッド連携プラットフォームであるべきです。パッケージアプリ、レガシーアプリ、SaaSアプリ、メインフレーム、IoTデバイスに対する数百のコネクタが用意されている必要があります。既存のシステムに接続し、その価値を引き出せなければなりません。

段階的に移行することでオンプレミスシステムの費用と労力を削減し、持続可能で戦略的、かつスマートな方法でタイミングを管理できます。ロードマップを作成すれば、より信頼性の高いサブスクリプションベースのシステムのコストモデルへと移行し、ビジネスユーザーがITに依存することなく「セルフサービス」で作業できるような、アクセス可能なユーザインターフェースへ移行することが可能です。

5. エンタープライズクラスのスケーリングを可能にする

ローエンドのソリューションには将来性がありません。iPaaSとは名ばかりの製品を選択し「当社は非常にシンプルな活用しか必要ではない」と自らに言い聞かせて購入を正当化する企業もあるかもしれません。

しかし、最もシンプルなユースケースでさえ、企業の成長に応じて最終的には成長します。そのすべての場合、安価なソリューションでは対応できないような規模のデータ急増に見舞われることは避けられません。プラットフォームが当初からエンタープライズレベルのスケーラビリティを考慮して設計されていなければ、最もそれが必要なときに失敗することになり、その時こそ最大の苦労が生じます。iPaaSのコネクタがリリースごとにメンテナンスされていない場合、状況はさらに悪化し、1つのコネクタを更新するたび、ITチームはすべての関連サービスを再開発・再テスト・再導入することを余儀なくされます。

最良のソリューションは、API 主導のハイブリッドインテグレーションのアプローチに重点を置いています。これは、オンプレミスのアプリケーションやデータソースに安全に接続でき、組織のインテグレーションニーズの増加に合わせて自動的に拡張できる、多機能の iPaaS から始まります。結局のところ、クラウドの大きなメリットの1つはスケーラビリティです。予想以上の成功を決して手放すべきではありません。

4: ビジネスを断片的なものからつながりのあるものにする

単に「iPaaS」という名のソリューションで、この難問を解決できるでしょうか?

いいえ。なぜなら、それ以上のものに依存することになるからです。

ハイブリッドインテグレーションのフル機能を活用できる、本当にエンタープライズクラスの API 主導のソリューションだけが、貴社が望むことを実現できます。クラウドに移行するだけでなく、大規模な再構築をせずにオンプレミスのシステムにも接続できるソリューションを探すことで、ビジネスを断片的なものからつながりのあるものにすることができます。

このレベルにふさわしいiPaaSは、単なる内部インテグレーション以上のことを実行できる必要があります。インテグレーションサービスおよびAPIの作成をサポートするものでなければなりません。また、アプリケーションの公開や他のチームとの共有が容易にできる必要もあります。さらに、企業やパートナーとのインテグレーションもスムーズに行えなければなりません。

ラベルの先を見通すと、次のことが可能になります。

  • あらゆるものを簡単かつ安全に統合する
    アプリ。データ。ファイル。デバイス。パートナー。そのすべてを、誰でも。つまり、ビジネスユーザーとITユーザーのどちらも、ビジネスプロセスを自動化できるようにします。新製品やサービスを構築するためのIT能力を拡大します。技術者を解放し、高度なプロジェクトに集中できるようにします。つまり、ITバックログを一掃することで、最終的にイノベーションに集中できるようになります。

  • より良いカスタマーサービスを提供する
    顧客データへの優れた可視性によって、何が起きているかを、2週間後などではなく、今すぐ理解できます。また、顧客中心の新サービスの迅速な提供や、顧客満足度の向上、パートナーやサプライヤーとのやり取りの簡素化のために、より良い意思決定を行えるようになります。

  • DXを効率化する
    進むべき道は、戦略的かつ段階的であるべきです。モダナイゼーションは、社外で自慢するためのものではありません。ビジネスを改善し、収益性を最適化するための適切なタイミングを計ることです。クラウドとオンプレミスの両方のシステムに接続し、移行中の冗長性と損失を回避し、将来起こりえることへの準備が成功につながります。

5: ハイブリッドインテグレーションのご紹介

webMethods.io iPaaSは、データ連携およびアプリケーション連携、API、B2Bを行う、唯一オールインワンのエンタープライズクラスのプラットフォームです。単なるインテグレーション以上の、プロ級の機能を備えています。

webMethods.io iPaaSは、形式や場所を問わず、アプリケーション、プロセス、データのすべてを、クラウド上で迅速かつシームレスに連携・統合することができます。API管理、ハイブリッド連携、B2B連携のイニシアチブに単一の統一されたプラットフォームを使用することで、連携作業を効率化できます。インテグレーションを迅速にAPIに変換すること、または最初にAPIを作成して後からインテグレーションを構築することができ、すべてのトランザクションに対するエンドツーエンドの完全な可視性が得られます。運用プロセスを加速し、取引先との連携を合理化しながら、B2Bドキュメントをクラウド上で迅速かつ安全に交換することもできます。

webMethods.io iPaaSは、これまでに業界評価での受賞歴があり、アナリストも認める業界のリーダーで、市場で唯一のAPI、B2B、データ、ハイブリッドインテグレーションを組み合わせた、業界で最も高機能なインテグレーションプラットフォームです。そして、数百もの構築済みコネクタとレシピを備えており、開発の迅速化と、ハイブリッド環境とマルチクラウド環境にわたる比類のない可視性を提供します。また、ハイブリッド環境とマルチクラウド環境にわたるデータインテグレーションのためのスマートデータパイプラインを構築して実行することも可能であり、アナリティクスとAIによってすべてのデータから価値を引き出すことが可能です。webMethods.io iPaaSは、さまざまなニーズに対応する柔軟な価格設定と、複雑なミッションクリティカルシステムの設計と構築における20年以上の実績を持ち、お客様のビジネスを次のレベルに引き上げられる独自の位置付けにあります。

戦略的な意図を持って、段階的にビジネスを変革できる方法をご覧ください。また、総入れ替えすることなく、基幹システムを維持しながら、必要に応じて新しいクラウド機能を追加する方法についてもご確認ください。

安定したレガシーシステムを維持しながら、競争優位性のためにモダナイズまたは新規作成することで、スピードに適応しましょう。強固なレガシーシステムから始めれば、オンデマンドのモバイルアプリやクラウドアプリは容易に実現できます。また、既存のデータやアプリケーションをAPIで公開し、最新のインターフェースを作成することで、真のイノベーションを継続することができます。

今すぐご自身の環境でwebMethods.ioを試して、どれほど容易につながることができるかを実感してください。

デモは無料です。当社のエキスパートに連絡を取り、収益性の高いハイブリッドインテグレーション、その未来を覗いてみてください。

6: イノベーションを促進するiPaaSの実例

あらゆるものを簡単かつ安全に連携

webMethods.io iPaaSで従業員のつながりを維持

課題
毎月 6億人以上のユーザーが利用するプラットフォームでWeb 会議とビデオ会議のソリューションを提供している大手エンタープライズコラボレーションのグループは、バーチャルオフィスの台頭により急成長を遂げていました。同社は、開発の主導権を譲ることなく、何百もの外部アプリを迅速に連携する必要がありました。

ソリューション
webMethods.io iPaaSは、比類のないクラウド間連携機能と、ワークフローを簡単に開発できる直感的なユーザインターフェースを提供します。数百もの設定済みエンタープライズコネクタが装備されており、開発者はそれらをキャンバスにドラッグ&ドロップして、既存のトリガーとアクションのセットから選択するだけで、複雑な自動化をすぐに実現することができました。このアプローチにより、チームは数分でカスタムワークフローを作成し、最終的にはユーザーをお気に入りのアプリに直接接続するためのボット群を構築できました。

成果
webMethods.io iPaaSにより、同社のITチームは50以上のアプリ連携ボットを開発し、サードパーティ アプリ開発者とのコラボレーションを強化し、ユーザーの作業環境効率を大幅に向上させることができました。2020年のコロナ禍で、世界中のプロフェッショナルが、パーティションで区切られたオフィス環境から在宅勤務に移行する中、プラットフォームの月間利用者数は4倍に増え、12月には6億人が、少なくとも一部のビジネスタスクにこのプラットフォームを利用していました。このプラットフォームの外部アプリとの接続性は、在宅勤務への移行を可能な限りシームレスにするためのカギでした。バーチャルの作業環境は、少なくとも何らかの形で今後も継続されるため、同社はこれからも競合他社をリードしていくことでしょう。

より良い顧客サービスを提供

webMethods.io iPaaSでバックオフィスのインテグレーションを効率化

課題
マイクロブルワリーのForeach Brewing社(オランダ)は、顧客に喜ばれるクラフトビールを提供することに情熱を注いでいます。しかし、醸造に専念するために、接続性の低いアプリケーションや時間のかかるバックオフィス業務という、頭痛のタネに対処する必要がありました。 同社は、顧客の需要に対する可視性の欠如、手作業の反復作業、不十分な在庫管理、Webサイトでの限られた注文オプション、本格的なインテグレーションにかかる莫大なコストなどの課題に直面していまし た。

ソリューション
同社は、Software AGのwebMethods.io iPaaSを導入して、異種アプリケーションを連携させ、ビジネスの成長に集中する時間を確保しました。webMethods.io iPaaSは、直感的に使えるドラッグ&ドロップのインターフェースでアプリケーションのワークフローを設計、組み立て、展開できる使いやすいソリューションを提供しています。また、複数のユーザーをサポートする業界トップクラスの開発者用ツールも備えており、ビジネスプロセスの自動化という、チームの主要目標を極めてシンプルなものにしました。

成果
webMethods.ioのおかげで、Foreach brewing社のEコマースプラットフォームにあるアプリケーションはシームレスに接続されました。顧客から注文が入ると、チームはすぐに通知を受け取り、即座に注文に応じることができます。このインテグレーションにより、顧客がどのような種類の商品を最も求めているかを確認し、カスタムオーダー機能を設定して、さまざまな在庫品を組み合わせて注文することが可能になりました。現在、同社の顧客の80%が異なる種類のビールを組み合わせて注文しています。これはチームにとって大きな発見であり、今後の製品ラインナップの計画にも役立っています。

在庫管理も自動化され、ラベルカウントが不要になりました。このプラットフォームにより、財務報告プロセス全体も簡素化されました。今では、手作業でレポートを作成する必要がなく、すべての売上が自動的に抽出され、同社の会計士に転送されるため、究極のビール作りのためにさらに多くの時間を充てることができるようになりました。

DXを効率化

WebMethods iPaaSでオンラインサービスを拡大、迅速化、改善

課題
Digital Dubaiは、ドバイのスマートトランスフォーメーションを促進する役割を担うドバイ政府の機関です。完全ペーパーレス化、幸福度の測定と優先順位付け、AIやブロックチェーンなどのテクノロジーの活用といったイニシアチブを通じて、同地の住民や滞在者に効率的でシームレス、安全でパーソナライズされたエクスペリエンスを提供、実現、促進しています。そのスマートアプリは革新的な傑作であり、これには、人々を幸せにするものを評価したり、デジタルIDと署名を管理したり、新しいビジネスライセンスを取得したりすることが可能な機能があります。Digital Dubaiは、ドバイ政府機関との間の複雑性を軽減し、バックエンドのコミュニケーションとインテグレーションを合理化して摩擦を減らし、新しいイノベーションを可能にする必要に迫られていました。そしてそこには、増大するコスト、数多くのカスタマーエクスペリエンスイニシアチブ、DXニーズが障壁となっていました。

ソリューション
Digital Dubaiは、webMethods iPaaSを導入することで、そのテクノロジーを上のレベルへ引き上げました。すべての政府機関を統合するハブを迅速に構築し、ペーパーレスのイニシアチブからドバイを「世界で最も幸せな都市」にすることまで、あらゆることに影響を与えました。プロジェクト開始からわずか4か月で、Digital Dubaiは統合モバイルアプリなどの政府サービスAPIを公開し、本稼働を開始しました。ちょうどそのタイミングでコロナ禍が発生しましたが、Digital DubaiとwebMethodsは、モバイル画面をタップするだけで、政府サービスを円滑かつ安全に稼働し続けることができました。

成果
この成功に基づき、Digital Dubaiは2021年2月にInvest In Dubai(IID)プラットフォームをリリースしました。事業登録とライセンスの取引総数は数か月で5,000件を超え、これには3,500件以上の商業事業ライセンスと1,500件以上の商号が含まれています。デジタルかつリモートによる、記録的なスピードでの実現です。このプログラムの勢力範囲は驚異的で、77か国の投資家がIIDに強い関心を寄せ、ライセンスが発行された企業によって9,181人の雇用が創出されたというデータもあります。

webMethods iPaaSは、ドバイの指導者たちが、ドバイのすべてのイニシアチブに関連する重要なKPIを可視化し、監視することに役立っています。つまり、幸福度やカスタマーエクスペリエンス、居住者と訪問者の旅などに関するライブ情報が、プラットフォームから重要なwebMethodsダッシュボードにリアルタイムで供給されています。これにより、ドバイの指導者たちは、発見し、決断し、行動することができるようになり、人々も生き生きと暮らせるようになりました。

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